今年度2回目となるWork&Care研究会は、「介護と医療制度改革について」、「在宅医療と在宅介護について考えること」をテーマに実施いたしました。
講師は、(株)ベネッセスタイルケア・医療連携部の雫石 健氏と、弊社(株)ベネッセシニアサポートの介護支援専門員の中池 祐子氏。2名の講師、それぞれの現場で様々な経験と知見を基に、介護と医療制度や社会保障制度との関わりについて学びました。
また、参加された皆さまから毎回ご好評を頂くディスカッションは、「現在の医療が抱える課題」、「在宅介護・在宅看取りを担う従業員が増えた際に、会社や職場に起こり得る問題」「その問題に対してどの様に、本人・会社・管理職は対応していくか」をテーマに活発な議論が行われました。
なかでも、従業員が仕事と介護を両立していく際、企業の立場として本当の支援とは何か、という話題に議論が集中しました。
企業として、「制度を整えれば終わり」とするのではなく、「働き方について従業員・管理職共に考えてもらう」と言うメッセージを送り続け、その風土を社内に根付かせていくことが重要である、というご意見が多くありました。
また、個別性が高い介護については、社内でまだ多くの事例として持っていないことから、企業の人事としても対応に困ることが多いとの意見もありました。今後、従業員の介護による様々なケースに対応できるよう、人事からまず医療や介護の制度などを学び、今まで培ってきた人事の強みとうまくコラボレーションさせていくことが今後は必要になる、と思われた方も多くいらっしゃったようです。
株式会社ベネッセスタイルケア 医療連携部